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    失敗を恐れて何もできないあなたへ:恥の克服ガイド

    「身の程を知れ」

    この言葉を聞いてゾッとしたり、「うわっ」と声が出そうになる感覚に襲われていませんか? 実は僕がまさにそうで、このブログを書くまでにかなりの時間を要しています。

    今日はこの言葉とどう向き合い、そしてどう行動していくのかについて書いてみようと思います。

    この記事では、「身の程を知れ」という言葉がなぜこんなに怖い言葉なのか、その背景にはどのような感情が隠れているのかを解説します。

    その感情というのは「恥」なのですが、この「恥」との向き合い方を知ることで、あなたの本当にやりたいことが明確になり、日々もっとあなたらしく過ごせるヒントが見つかることを目指します!

    僕は自分の不安や落ち込みの背景に「恥」があったことを知ったことで、一歩踏み出す勇気が出てきて、このように記事を書くことができています。

    僕と同じようにやりたいことがあるけど不安、すぐに落ち込んで行動できないという悩みを抱えている方のお役に立てたらうれしいです。

    タップできる目次

    「恥」と向き合うと一歩踏み出すことができる

    「恥」と向き合うと一歩踏み出すことができます。

    なぜなら、恥を感じないためにしている無意識の行動にストップをかけることで、次の行動に選択肢ができるからです。
    あなたは、今やっている行動を自分で選んでいますか?

    例えば、


    寝る前にyoutubeをみる
    流行りの服を買う
    家で過ごす


    これらの行動は一見普通の行動に見えるかもしれませんが、実はその背後で「恥」があなたを操っているかもしれません。

    ここで「恥」がどのように上記の行動を私たちにやらせているか考えてみます。

    (明日は会社で発表があるからその緊張(恥)を先延ばしするために)寝る前にyoutubeをみる
    (ダサいと思われたくないから)流行りの服を買う
    (一人で出かけるのは恥ずかしいから)家で過ごす。

    どうですか?

    こうみると好きでやっていたと思っていた行動の背後に実は「恥」があることがよくわかるのではないでしょうか?
    実際に僕はこれまで好きな服を買っていると思い込んでいましたが、実際は「周囲からダサいと思われたくない」「少しでも周りからイケてる人と思われたい」という気持ちから服を買っていました。

    でも、このように「恥」に気づくと、次にどう動くのかの選択肢が生まれる気がしませんか?

    僕の場合は、流行りの服を買うという視点から心地よい服を買うという視点に切り替わりました。
    ただ流行りの服が欲しい気持ちは全然あるので、youtubeで何がかっこいいのかみたりはしますが、なんとなくそれがわかったらすぐに切り上げてユニクロでそれに似たもの、特に自分が着てみて心地よいと思えるものをすぐに買えるようになりました。

    「恥」は暗闇からあなたを操ってる

    「恥」は暗闇からあなたを操っています。

    先ほどカッコ内に書きましたが、普段からその恥の気持ちに気づくことはほとんどありません。
    無意識的にそう感じていて、意識に上ってくることはないのです。
    こんなことをいちいち考えていたら疲れてしまいます。人間は楽する生き物ですので、脳が「恥」というやる気をデフォルトにして、勝手にこのやる気スイッチを押して行動させているのです。
    これはこれまでの育てられ方やあなたがいた環境が関係しているかもしれません。


    これまでおかれていた環境では、その「恥」による行動はとてもうまくいっていたし、あなたを傷つけずに守っていたのではないでしょうか。
    その「恥」による行動を何度も何度も繰り返しているうちに次第に何も考えずに自然に行動できるようになっているのです。

    ネガティブ感情の裏には「恥」があります。
    先ほどの行動の例えで言うと、

    寝る前にyoutubeをみる→不安や緊張

    流行りの服を買う→不安や焦り

    家で過ごす→億劫さや落ち込み

    明日のことが不安だからyoutubeをみる
    流行りからおいていかれるのが不安だから流行りの服を買う
    外に出るのが億劫だから家で過ごす

    このように書くと自然だし、他の人に説明もしやすいです。
    しかし、最初に出てきた感情は本当に不安や落ち込みなのでしょうか?
    最近はメンタルヘルスへの意識が高まり、不安になること、落ち込むことが世間的に受け入れられやすくなっていると思います。


    恥をかくことについてはどうでしょうか?
    「あの人は不安そうだ」という言葉には攻撃性は感じませんが、「あの人は恥ずかしい」という言葉にはその人をあざ笑うような攻撃性が含まれています。


    これは自分に対しても同じです。

    過去に不安になったときのことを思い浮かべてみてください。
    ただただ思い出すことができると思いますが、恥ずかしくなったときのことを思い浮かべると胸がざわつく感じがあるのではないでしょうか。

    だから、恥という感情を別の感情、不安や落ち込みに置き換えて表現しているのだと思います。

    「恥」をさらす=価値を明確にする

    それでは、この「恥」と向き合いにはどうしたらいいのでしょうか?

    臨床心理士としての僕の答えは “「恥」をさらす” です。

    いや、それができないから困っているんじゃないですか! という声が聞こえてきそうですが、ぐっとこらえて続きを読んでほしいと思います。

    再度、最初に登場した行動の例を見てみましょう。

    ①(明日は会社で発表があるからその緊張(恥)を先延ばしするために)寝る前にyoutubeをみる
    ②(ダサいと思われたくないから)流行りの服を買う
    ③(一人で出かけるのは恥ずかしいから)家で過ごす。

    この例の人たちはある「恥」を避けています。では、その「恥」を克服した先には何があるのでしょうか?

    ①「信頼」
    発表がうまくいかずに職場の上司、同僚の信頼を失うことに「恥」を感じています。

    ②「自己表現」
    自分らしさの表現の一つとして服を着たいけど、それの自信がない。自分らしさを失うことに「恥」を感じていると言えます。

    ③「つながり」
    一人で出かけているということは、他者とのつながりが薄い人だと思われることに「恥」を感じているのでしょう。

    こうしてみてみると、別の選択肢が出てきます。

    例えば、
    寝る前にyoutubeをみるのではなくて、信頼を得るために発表の準備をするという選択肢が浮かび上がってきます。
    発表の準備をするということは、見たくなかった資料に目を通すことになります。
    資料に目を通すと準備できていないかった分、人に見せるには堪えない文章が目に飛び込んでくるでしょう。

    そうなるとまた「恥」が出てきますが、その「恥」をゆっくり感じてみてください。
    目を閉じて深呼吸します。
    恥はあなたにyoutubeという選択を迫ってきますが、その声に気づいているあなたは大丈夫。
    ゆっくりと目を開けて目の前に資料に向き合ってみましょう。

    重要なのは、「恥」をさらすことが目的ではなく、それを通じて自分の価値に基づいた行動を取ることです。

    そうすることで、「恥」に縛られない、より自由で充実した人生を送ることができるようになります。

    「恥」をさらすプロセスは、時に不快で困難なものかもしれません。
    しかし、それは同時に、自己理解を深め、本当の自分らしさを見出す貴重な機会でもあります。
    このプロセスを通じて、「身の程を知れ」という言葉に縛られるのではなく、自分自身で自分の可能性を決める力を手に入れることができると思います。

    次のステップとして、小さな「恥」をさらす体験から始めてみるのはどうでしょうか?

    それは、新しい趣味に挑戦することかもしれませんし、長年言えなかった感謝の言葉を伝えることかもしれません。
    そういった小さな一歩が、やがて大きな変化につながります。

    まとめ

    「身の程を知れ」という言葉に縛られ、自分の可能性を狭めていませんか?

    私たちの行動の多くは、実は「恥」という感情に支配されています。
    しかし、この「恥」と向き合うことで、自分の本当の価値観に気づき、より自由で充実した人生を送ることができると思います。

    「恥」をさらすことは決して簡単ではありません。

    でも、それは自己理解を深め、真の自分らしさを見出すチャンスでもあります。
    小さな一歩から始めて、徐々に「恥」と向き合う勇気を持つことで、あなたの人生はより豊かなものになるでしょう。

    「身の程を知れ」


    という言葉に縛られるのではなく、


    「自分の可能性を知れ」


    と言い換えてみてはどうでしょうか。
    あなたの中にある無限の可能性を信じ、一歩ずつ前に進んでいきましょう。
    その過程で感じる「恥」は、成長の証と捉えられたら最高です。

    最後にこの記事を書く上で参考にした動画と書籍を紹介します。

    TED日本語 – ブレネー・ブラウン: 傷つく心の力

    ユーモアにあふれた語り口調で最後まで楽しく観ることができます。

    本当の勇気は「弱さ」を認めること

    同じくブレネー・ブラウン先生の著書です。
    結構分厚いですが、動画と同じくユーモアと体験談にあふれていますのでスラスラ読めます。

    この記事は上記の動画を観て、本を読んだうえで、認知行動療法、アクセプタンス&コミットメントセラピー(ACT)の視点を加えて執筆しました。

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